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中林香が贈る女性のための心と体と車のブログ

元・女性レーシングドライバーの中林 香(なかばやし かおる)が、クルマの運転はもちろん、元スポーツ選手としての経験と、大学で心理学を専攻して得た知識をもとに、よくある心の問題やちょっとした体の不調との向き合い方、ストレスの対処法など、ココロとカラダに優しい生活をおくるための知恵やテクニックをご紹介します。

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まずは自分自身を愛してあげましょう
ココロの話, 人間関係

まずは自分自身を愛してあげましょう

わたしがここ数年、心理学を勉強するようになって、いろんな人の悩みや抱えている問題を聞くようになり、特に強く感じたのは、(自分自身を含めてなんですが)自己評価の低い人が本当に多いんだなぁということでした。
わたし達がもっとも苦手で、だけど1番大切なこと・・・。
それは『自分自身を愛する』ことなのかもしれません。

自分を愛すると言うと、なんだか自分勝手な人だとかワガママな人というイメージを浮かべてしまいがちですが、愛するというのは、ただ甘やかすことではありません。
それでは、『愛する』っていったいどういうことなんでしょう?
わたしが今までウン十ウン年間生きてきて(笑)、現在のところの『愛』の定義は何かといえば、「無条件にすべてを受け入れること」
なんじゃないかと考えるようになりました。
恋愛にしても、親子にしても、自分自身に対しても、わたし達は『条件付きの感情』を『愛』だと思いがちです。
・愛しているからわたしの思い通りにしてほしい。
・わたしの思い通りにしてくれるあなたを愛します。
・愛しているのにわたしの思い通りにしてくれなかった。
・わたしの納得するものじゃなくなったから、もう愛せない。

これって本当に『愛』なんでしょうか?
もしかしたら『愛』という名札をつけた『支配』のカタチの1つなんじゃないでしょうか?
自分を無条件に受け入れるというのは、本当に難しいことだと思います。
自分自身のことは自分が1番よくわかっているので、欠点や気に入らないことばかりに意識が向かいそんな自分を許せないという言葉もよく聞きます。
だからこそもっと良くなろうと向上心につながると言う人もいますけれど、良くなりたいがためとはいえそんなに自分を追い詰める必要があるのでしょうか?
追い詰めれば自分の求めるような完璧な自分に本当になれるものなのでしょうか?
自分の中に認められない部分があるからといって自分を完全に受け入れ愛してあげられないのであれば、あなたは他人の中にもそれを見つけてしまうでしょう。
つまり他人も本当に愛することが出来ないということです。
まずは自分自身のどんなに受け入れ難いと感じてしまう部分であっても、それを認めてあげて「それは今の自分の一部。それも含めなければ今のわたし全体ではない。」と受け入れましょう。
そんな自分を残らず全部、大切に愛してあげてください。
そして、自分の中の一部分を切り離そうとした原因である『MYルール』の方に目を向けてみてください。
それは本当にあなた自身が作り出したルールですか?
それは今のあなたの幸せに本当に役立つものですか?
自分の中に山のようなルールを抱えていればいるほど、それは自分も他人も縛り上げてしまい、愛を妨げます。
ルールを点検しなおして、身軽になればなるほど不完全なままの自分に対しても優しく、懐が深くなります。
それはそのまま、あなたの人間関係にも反映されるんです。
まずは自分自身を愛することから始めてみましょう。