Auto-Groove

中林香が贈る女性のための心と体と車のブログ

元・女性レーシングドライバーの中林 香(なかばやし かおる)が、クルマの運転はもちろん、元スポーツ選手としての経験と、大学で心理学を専攻して得た知識をもとに、よくある心の問題やちょっとした体の不調との向き合い方、ストレスの対処法など、ココロとカラダに優しい生活をおくるための知恵やテクニックをご紹介します。

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子どもの頃の夢
ライフスタイルの話, わたしの話

子どもの頃の夢

人の適性や適職を知るには、その人が子どもの頃、何をしているときが1番楽しかったのか、小さいときに何になりたいと夢見ていたのかが、大きなヒントになると言われていますよね。
でもわたしの場合は、小さいときにクルマや乗り物に興味があったということは全くなかったので、子どもの頃のわたししか知らない人からすると、どうしてこういう道に進んだのか、すごく驚かれてしまうんだろうなぁと思います。
小さい頃は、自然の中で遊ぶのもとても楽しくて好きでしたが、1番好きだったのは本を読むことでした。
本さえあれば何時間でも飽きずに1人でいられたし、本の世界に入り込んでドキドキ、ワクワクしたり、そのまま空想の世界で遊んだり、食べるのも寝るのも忘れるほど楽しかったように思います。
小学校1年生の頃に、『少年少女世界の文学』という、全30巻くらいの立派な全集を買ってもらい、それからは毎日、学校から帰ると何時間も世界中の色々なお話の世界を旅していました。
本は1巻づつ地域別(アメリカ編とかイギリス編、日本編など)となっていて、1巻にあまり長くない話は数話ずつ、長いストーリーは1話分がそのまま収録されていました。
当時はまだ1年生だったので、読めない漢字や意味のよくわからない言葉も結構出てきたはずなのですが、なんとなく意味を想像しながら読み進めるのも楽しかったし、まだ見たことも行ったこともない世界中のいろんな国の情景をイメージするのもとても面白かったんだと思います。
この全集に出会ってからは、それこそ乱読と言っていいほど、色んな本を読み漁りました。学校の図書室や、図書館の本を片っ端から・・・という感じです。その当時、何を読んでいたのかは、今ではほとんど覚えていませんが、大人になってから本を読んでいる時に、記憶にあるフレーズなどが出てきて昔読んだことを思い出す場合がけっこうあるので、そうとう理解不能な哲学系の本まで読んでいたように思います。
それじゃあ、わたしの子どもの頃の夢は小説家か作家か、もしくは出版社勤務だったのかというと、これがそうではなくて、なんと・・・「お嫁さん」でした。
お嫁さんが将来の夢だったなんて言うと笑われてしまいそうですが、当時のわたしには、料理がとても上手くて、お家もいつも綺麗に整頓されていて、どんなものでも魔法のように針と糸で作り出してしまう自分の母親が、すごく羨ましくて、いつかわたしもそうなりたいなぁと思っていたんだと思います。
友達とのおままごとでは、いつもお母さん役がやりたくて、赤ちゃん役の時なんかは、ちょっとやる気がなかったです。(笑)じゃんけんでお母さん役が当った時は、それはもう張り切って、朝食の泥団子も思いっきり気合を入れて作ってましたし、ご主人(役の男の子)を仕事に送り出す時も、三つ指をついて「いってらっしゃいませ♡」と頭を深々と下げ、その後もけなげにご主人が見えなくなるまでずっと、「お気をつけて~♪」と手を振ってお見送りをしていました。
わたしの適性や適職が本当に「お嫁さん」なのかどうかは、いまだに謎ですが・・・、わたしが実際に進んだ道は、小さい時に好きだったことや、子どもの頃の夢とあまりにも違うので、人生って予想がつかなくて面白いものなんだなぁと思います。