Auto-Groove

中林香が贈る女性のための心と体と車のブログ

元・女性レーシングドライバーの中林 香(なかばやし かおる)が、クルマの運転はもちろん、元スポーツ選手としての経験と、大学で心理学を専攻して得た知識をもとに、よくある心の問題やちょっとした体の不調との向き合い方、ストレスの対処法など、ココロとカラダに優しい生活をおくるための知恵やテクニックをご紹介します。

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クルマとエコロジー問題(2)わたし達にできる事
クルマの話, クルマ全般

クルマとエコロジー問題(2)わたし達にできる事

(2)わたし達に今すぐできること (乗り方、使い方、購入時の注意点など)
わたし達が普段のクルマとの付き合っていく中で、ちょっと意識するだけですぐに実行できるエコロジー対策をいくつか挙げてみましょう。基本的な考え方としては『低燃費』を意識していただければ良いと思います。『なるべくガソリンの無駄遣いをしない』という乗り方は、同時にガソリン代の節約にもなりますから、ガソリン代が高騰している現在、家計にとっても良い効果があるのではないでしょうか?
【駐、停車中のアイドリングをしない】
クルマを停めて誰かを待っている間、ほんのちょっと買い物や用事を済ませる間、クルマの中で休憩をしたい時、エアコンやCDをかけるためにエンジンを掛けっぱなしにしておくのは止めましょう。
【無意味な空ぶかしをしない】
エンジンを掛けた直後に暖機の為に空ぶかしをする人がいまだにいらっしゃいますが、最近のクルマには全く無意味で必要のないことです。暖機とは、エンジン類やオイル類がスタート直後にはまだ温まっておらず、全体としてスムーズに動かない事を考慮して、少し温まり水温計が動き出すまではゆっくりと扱ってあげましょうということです。また、赤信号や渋滞での停止時に意味もなく空ぶかしをするのも止めましょう。
【エコノミーモードで走る】
オートマティックのクルマで、エコノミーモードに切り替えられるのであれば、なるべくエコノミーモードを使いましょう。OD(オーバードライブ)も積極的に使ってみてください。また、マニュアルミッション車であれば、早め早めのシフトアップを心がけてエンジン回転数を上げ過ぎないよう運転しましょう。
【不要な荷物は積まない】
アウトドア用品や折りたたみ自転車、また、趣味やスポーツの道具類などをクルマのトランクに積みっぱなしにしている人も多いと思います。クルマは全体の重量が重くなればなるほど燃費が悪くなります。クルマのトランクを荷物の保管場所にしないで、不要な荷物は積まないようにしましょう。
【スムーズな運転を心がける 急発進、急加速をしない】
急発進、急加速、急ブレーキを繰り返すような運転はガソリンをジャバジャバ撒き散らしているようなもの。クルマ自体やタイヤの為にも良くないし、第一事故にもつながりやすいです。もしも、ワザとじゃなくてそうなってしまうのだったら、シートポジションが合っていないか、履いている靴に問題があるのかもしれません。まさか厚底シューズやハイヒールで運転してるなんて事は・・・ありませんよね?
【違法な路上駐車をしない】
違法な路上駐車は渋滞の原因になる事があります。渋滞も停車中のアイドリングと同じような状態です。起こさなくていい渋滞をなるべく起こさないように、自分の行動をよく考えて自分自身で判断しましょう。「みんなやっているから。」という理由は成り立ちません。どうして他人の判断に自分の行動を任せられるのでしょうか?
【定期点検を怠らず、不具合は早めに修理する】
クルマに不具合があったり、消耗部品の交換を怠ったままでいると、燃費が悪くなるだけではなくクルマ自体の寿命も短くなってしまいます。クルマの定期点検は「気がつく範囲では別に悪いところがないからやらなくてもいい」ものではなく、いわばクルマの健康診断だと思ってきちんと受けましょう。気がつかないままでいると大きなトラブルや事故につながる不具合も、早期発見できれば未然に防ぐ事ができるのです。
【タイヤの空気圧をまめにチェックする】
タイヤの空気圧は燃費に影響します。環境庁の資料によると、適正値から0.5kgf/cm2減った状態では、100km当たり0.26リットルも余計にガソリンを消費してしまう事もあるのです。なるべく定期的に空気圧をチェックするように心がけましょう。ガソリンスタンドでお願いすれば簡単にチェックできます。 (タイヤの指定空気圧は運転席のドアの端かセンターピラー側に表示されています。)
【エアコンは必要最小限にする】
本当に必要な場合以外は、なるべくエアコンを使わないようにするのも燃費を良くするのに大変役立ちます。エアコンは想像以上にガソリンを消費しています。車内の冷やしすぎ、暖めすぎは身体にも良くありません。外気温±5℃以上に車内温度を上げ下げしてしまうと、クルマに乗り降りするたびに身体が温度の変化に対応せねばならず非常に疲れてしまいます。
【至近距離ならば車を使わない】
たくさんの買い物をしに行かなければいけない時、小さなお子さんがいらっしゃる場合、病人を移動させる場合などはクルマは大変便利な道具ですが、ちょっと近所に用事がある程度で荷物が少ない場合には、なるべく徒歩や自転車にしてみましょう。また、駅まで少し距離があるからとご家族を送り迎えしてあげるのも思いやりではありますが、せっかくの『自分の足で歩く』チャンスを失わせてしまっているだけなのかもしれません。
便利だからと言ってクルマに頼りすぎてしまうと、身体を動かす事が全くない生活になりかねません。『クルマを持っているからいつでも使うのが当たり前』ではなく、『目的の手段として、今回クルマを使う必要性があるのか?』を、クルマに乗りこむ前に毎回考えてみる習慣をつけましょう。そのかわり、遠出をする、ドライブを楽しむ、等の場合には思いきり楽しむといった具合にメリハリをつけてみてはいかがでしょうか。
【クルマを購入する際のチェックポイントの1つにする】
クルマを購入する再は『趣味』『使用目的』『価格』『使い勝手の良さ』など、人それぞれ様々な条件に見合う車種を選ばれると思います。そのポイントの1つとして『環境に優しいクルマか?』『メーカーの環境対策はどのようなものか?』『廃車にする場合はどの程度リサイクルできるのか?』という事も比較検討の材料に付け加えて、カタログをチェックしたり、わからない事はセールスの方にどんどん質問してみましょう。
各自動車メーカーも環境問題には非常に神経を使っている事と思いますが、現状ではまだまだ全メーカーの全車種において徹底されているわけではありません。『そのクルマを選んで購入する』という事は、そのクルマが環境に良くても悪くても選ぶ消費者側に責任が移ります。メーカーは消費者のニーズに非常に敏感です。つまり『私達が何を選ぶか?』が、自動車業界の動きを早めたり遅くしたりできると言う事です。
他人の意見やその場の雰囲気に惑わされず、きちんと納得した上で、責任を持って『自分のクルマ』を選びましょう。