実際にチャイルドシートを使用するテクニック
チャイルドシートを購入したら、いよいよ子どもを乗せるわけですが、生後1年未満の小さな赤ちゃんはともかく、今までチャイルドシートを使っていなかったお子さんには、少々テクニックが必要かもしれません。
子どもの命を守るために、焦らず根気よく、習慣付けをしていってくださいね!
◎子供をおとなしくチャイルドシートに座らせる方法その1
photo16 cap.こんなおもちゃを取り付けてあげてもいいかも。
赤ちゃんの頃からチャイルドシートを習慣付けてある場合には、少し大きくなっても座るのを嫌がりませんが、今までは普通にシートにベルトもせずに座らせていた幼児などの場合は、チャイルドシートを嫌がるケースも多いと思います。
どうしてチャイルドシートに座らなければいけないのか、親が話して分かる年齢に達しているならば、ただ強制するのではなく、きちんと説明してあげてくださいね。
そして、どんな場合でも「例外」を作らない事!どんなに近くまででも、必ずチャイルドシートに座らせて、「親の気分次第で座らなくても良いかもしれない。」と子どもに感じさせるような、ゴネさせるスキを決して与えない事です。
子供はただでさえ動き回りたいものなのですから、シートに縛り付けられたような状態では当然退屈してしまいます。
子どもが一緒に歌えるようなアニメソングを流してあげたり、子どもの好きなお菓子や飲み物を用意して、飽きてきたら与えてあげるなど、なるべく苦痛を感じさせない工夫をしてあげてくださいね。
◎子供をおとなしくチャイルドシートに座らせる方法その2
子どもがまだ、言葉があまり理解できないほど小さい場合、チャイルドシートの必要性を理解させるのはまず無理なので、嫌がって泣いたり暴れたりと困ってしまうコトも多いと思います。
毎回そんな状態では、クルマに乗る事自体を嫌がるようになってしまいそうで、ちょっと心配ですよね。
そんな時は、子どもが寝てしまうように仕向けるのも一つの方法です。
クルマに乗ると眠くなるお子さんは結構多いので、意外と簡単で有効です。
あまりうるさい音楽やラジオをかけるのは止めて、クラシック音楽を小さな音量で流したり、また、お子さんに普段から寝入る際に手放せない何か…例えば、ぬいぐるみやガーゼ、毛布などがある場合には、クルマに乗るときに持たせてみると、即効で寝てくれるコトが多いでしょう。
◎子供をおとなしくチャイルドシートに座らせる方法その3
お母さんがクルマを運転して、子どもを一人で後部座席に座らせるとなると、お子さんがどういう状態でいるのかが気になってしまいますよね。
ちょっとおとなしいと思ったら、何かとんでもない事態になっているなんてコトも絶対に無いとは言えませんから・・・・。
そこで、お勧めしたいのが自動車用品のお店などで売っている、後付け出来るタイプのルームミラー。
通常のルームミラーの横に取り付けて、子どもの顔の部分が見える角度に固定しておくと、目線を少しずらすだけで確認が出来て安心です。
子どもの側からも、ミラーを通してお母さんの目が見えるので、時々話し掛けながら目線を合わせてあげるだけで、後部座席で騒いでいるお子さんもけっこう落ち着いてくれるようです。
◎子供をチャイルドシートに座らせる時の注意点
チャイルドシートに座らせられた子どもは、ほとんど身動きが取れません。
ですから、日中の日差しが直に当たらないように、チャイルドシート側のウィンドウに取り外し出来るバイザーを付けてあげるか、ウィンドウ自体を薄い色のスモークガラスにしてあげる等の(濃い色のスモークは違法改造になりますので注意してください)対策をしてあげたほうが良いと思います。
また、夏場や冬場にエアコンをつける時には、子どもに直接風が当たらないように、エアコンの吹き出し口の角度や向きをいつも確認してあげてください。
子どもはじっと座っていても、すごく汗をかきますから、薄手のタオルや乳母車用などに売られている汗取りパットをシートに敷いて、背中がぐっしょり濡れる前に交換してあげると良いでしょう。
男のお子さんは特に、股にもベルトのあるタイプのシートの場合、きつく締めるとおしっこがしたくなるたびに、痛がるコトがありますので、調節する際にはきつく締めすぎないよう、ベルトと股の間に大人の指が2本ほど入る程度の余裕を持たせてあげてください。
子どもの成長はすさまじい早さですし、季節によって着る物も変わりますから、ベルトの調節をクルマに乗るたびにしてあげてもいいように、子どもを座らせた状態でシートを外すことなく簡単に調節できるようなタイプのチャイルドシートが良いでしょう。
photo17 cap.抗菌、難燃生地製の汗とりパッド。
2ピースタイプで、取り外しも簡単!(記事 : 中林 香)