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中林香が贈る女性のための心と体と車のブログ

元・女性レーシングドライバーの中林 香(なかばやし かおる)が、クルマの運転はもちろん、元スポーツ選手としての経験と、大学で心理学を専攻して得た知識をもとに、よくある心の問題やちょっとした体の不調との向き合い方、ストレスの対処法など、ココロとカラダに優しい生活をおくるための知恵やテクニックをご紹介します。

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チャイルドシートの選び方・取り付け方
クルマの話, クルマ全般

チャイルドシートの選び方・取り付け方

チャイルドシートについてはすでに「特集」という形で記事をUPしてありますが「本当のところ、どのチャイルドシートが良いのか教えて欲しい」「取り付け方に自信が無い」「どこに取り付けたら良いのかわからない」「海外に行く場合や、タクシー・バスなどではどうすれば・・・」などといった疑問が多いようなので、あらためてもう1度記事を書くことにしました。
チャイルドシートを選ぶ時、取り付ける時の参考にしてみてくださいね。
1.チャイルドシートは子どもの成長に合わせて買い換える
チャイルドシートは生後すぐの乳児期から、学童期までずっと必要となるものです。
赤ちゃん時代、幼児期、学童期で使用する3パターンを考えておくと良いと思います。
1つの製品で全ての時期をカバーする「ロングライフ」タイプの製品もありますが、チャイルドシートはとにかく汚れやすいですし、全ての時期をカバーすると言うことは全ての時期で子どもの体に合っていないということになるので、わたしはお勧めしません。
基本的な組み合わせとして以下のような3種類のシートの使い分けが良いと思います。
乳児期・・・ベビーシート(新生児~15ヶ月)ベッドタイプならば、頭部が深くなっている製品が良いです。
幼児期・・・チャイルドシート(9ヶ月~4歳)見た目や機能の多さより、使いやすさを重視しましょう。
学童期・・・ジュニアシート(3歳~11歳)学童用のジュニアシートも頭部を守れるハイバックが良いです。
メーカーについてはあまり言及できませんが、安全性、機能性が特に優れているなぁと思うのは、ドイツのメーカーのものです。日本製も悪くないと思いますが、2006年の道交法改正により、2012年7月までにチャイルドシートの安全基準をヨーロッパの統一基準に完全一致させることに決まっています。すでに日本のメーカーでも対応しているとは思いますが、ドイツ製は最初からこの基準をクリアしているため、その点は特に安心して購入できます。
購入時に特に注意して頂きたいのは、「自分で取り付けたり外したりできる製品か?」ということと、「子どもをスムーズに乗り降りさせられるデザインか?」という点です。
たくさんの機能を詰め込んで、その分高価になっているチャイルドシートもありますが、重いもの、取り付け方、使い方が面倒なもの、子どもの乗り降りがスムーズに出来ないものなどは、購入してもついつい使用しなくなってしまうという最悪の結果になりかねません。
独立行政法人 自動車事故対策機構のHP内の、チャイルドシートアセスメントのにはメーカー別、製品別のチャイルドシートの安全性テストの結果を公表してあります。
リンクしておきますので、購入を予定している方はぜひ参考にしてみてください。
チャイルドシートアセスメント
2.チャイルドシートの取り付け位置と取り付け方
チャイルドシートは必ず助手席以外(後部座席)に取り付けましょう。5人乗りのセダンならば運転席の後ろの席が最も安全な取り付け位置となります。
取り付けは説明書の手順に従って、固定されているかどうかを確認しながらしっかりと固定させてください。取り付けには女性の力ならば相当本気を出して、全身を使って取り付ける感じになると思います。取り付け後に思いっきり前後左右に動かしてみてグラグラ動くなら、きちんと固定されておらずかえって危ない状態となってしまいます。
JAFのHPに、基本的なタイプのチャイルドシートの取り付け手順が写真で説明してあります。
「全身を使って取り付ける」というイメージがわかりやすい写真だと思いますので、こちらもリンクしておきます。
JAF チャイルドシートガイド
3.その他 注意事項など
海外旅行などでレンタカーを利用する場合は、チャイルドシートのレンタルもありますので、レンタカー会社に申し込みをする際に、チャイルドシートのレンタルの予約をしておくと良いでしょう。
今年の道交法改正により、タクシーやバスなどでも後部座席のシートベルトが義務付けられることとなったため、今後はチャイルドシートも貸し出しされるようになっていくと思います。
とはいえ、現時点ではまだ、用意されているタクシーやバスなどはほとんど無い状態ですのでタクシーやバスを利用してお子さんと移動するのが、かえって難しくなっていると言えるでしょう。
そこで注目されているのが、持ち運びに便利で軽く、着る状態で使用する「ベスト型」ですが、ベスト型については安全基準を満たしているものは皆無ですし、かえって内臓圧迫を起こす危険性があります。
子どもがチャイルドシートもどきをしているという状態が大切なのか、それとも万が一の場合子どもの命を確実に守ることが大切なのかを、よく考えてどうするべきか選択してくださいね。